湘南地区で大腸肛門病を専門とする
医療法人社団仁聖会『さむかわ富田クリニック』のブログです。
- 2020年08月31日 胃腸炎
- まだまだ残暑が厳しい日が続いています。
今回は意外と夏に多い胃腸炎のお話です。
夏に多い胃腸炎の原因は?
冷たい飲み物やアイス、アルコールの摂りすぎ、
エアコンによる寝冷えが原因の場合や、
細菌による感染性胃腸炎などがあげられます。
今回は感染性胃腸炎について説明します。
感染性胃腸炎とは?
細菌やウイルスが原因で胃や腸に炎症が起こります。
そのため、下痢、腹痛、おう吐、発熱などの症状が引き起こされます。
夏は高温多湿により細菌が繁殖しやすい環境になるため、細菌が原因となる場合が大半を占めています。
また激しい下痢やおう吐が続く場合は脱水症状にも気を付けなくてはなりません。
〈食品からの感染〉
生または加熱不十分な肉、鶏卵、十分に洗われていない生野菜などの細菌が付着している食べ物による感染
〈接触感染・経口感染〉
感染者の吐しゃ物など細菌が付着したものに触れた手で口元に触れてしまうことなどによる感染
夏の胃腸炎の原因となる細菌
主にカンピロバクター、サルモネラ菌、O-157などがあげられます。
潜伏期間:病原体にもよりますが、おおよそ3〜7日(目安)です。
〇予防のポイント〇
・手洗い、うがいをこまめに行いましょう
・お肉などの食品は十分に加熱しましょう
・おにぎりやお弁当は冷蔵庫で保存しましょう
・調理器具は清潔に保ちましょう
・感染者の吐しゃ物は衛生的に処理しましょう
〇感染が疑われる方の吐しゃ物の処理方法〇
下痢、腹痛、おう吐の症状はノロウイルス感染が疑われる場合があります。
そのため、吐しゃ物の処理方法には次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤)を用いることが大切です。
消毒液の作り方は、500mlのペットボトルに対してペットボトルのキャップ
1杯分の次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤)を入れ、水を満たします。
吐しゃ物を取り除いたあと、できあがった消毒液(次亜塩素酸ナトリウム)を浸したペーパータオルなどで10分ほど覆い、その後水拭きを行ってください。
処理を行う時はマスク、使い捨て可能なビニール手袋や捨てられるペーパータオルなどを使用してください。
使用したペーパータオルやマスクはビニール袋に入れ、しっかりと口を閉じて廃棄しましょう。
胃腸炎は激しい下痢やおう吐が続く場合に、脱水症状や電解質異常が合併することがあります。
そのため、経口補水液などでの水分摂取を十分に行いましょう。
- 2020年08月24日 熱中症
- 今回はこの猛暑が続く時期に気を付けていただきたい熱中症のお話です。
熱中症とは?
体温が上昇して体温調整機能のバランスが崩れ、体内に熱が溜まってしまうことで起こります。
特に高齢者は、温度に対する感覚が弱いことや、水分を蓄えておく筋肉量の低下により体温調整がしにくいなどの理由で、脱水症状が起こりやすいとされています。
そのため、高齢者の方は特に注意が必要です!
高齢者が熱中症になりやすい原因
・加齢によりのどの渇きを感じにくい。
・トイレの回数が気になり、水分摂取量を控える人が多い。
・温度に対する感覚が弱くなっているため、エアコンを使用しない。
・腎臓の機能が低下するため。
・水分を蓄える筋肉量が低下するため。
熱中症の主な症状
・めまい、たちくらみ
・筋肉痛、筋肉のけいれん
・体温の上昇
・頭痛、頭が重い
・身体のだるさ
・吐き気
などがあげられます。
これらの症状は新型コロナウイルス感染症の症状と似ているため、鑑別することが難しいです。
そのため、熱中症にかからないことがとても重要です。
〇一般的な熱中症予防対策〇
・室内の温度・湿度をこまめに確認、管理を行いましょう。
(特に高齢者は温度に対する感覚が弱くなっているため、温度計を置いて室温のチェックを行いましょう)
・外出時は日傘や帽子を活用しましょう。
・のどが渇く前に、こまめに水分補給をしましょう。
・激しい運動・作業を行い、汗を多くかいたときは塩分も補給しましょう。
〇新型コロナウイルスを予防する中での予防・対策〇
・屋外で人と十分な距離(少なくとも2m以上)確保できる場合はマスクを外しましょう。
・マスクを着用している場合の作業や運動は避け、のどが渇いていなくても、こまめに水分補給を行いましょう。
〇水分補給のポイント〇
〈高齢者〉
のどの渇きを感じにくいため、のどが渇く前に水分を補給することが大切です。
そのため、1日の水分摂取量をコップ1杯(200ml程度)を6〜8回くらいを目安とし、他に味噌汁などの汁物で塩分補給を行うと良いでしょう(塩分制限がある方はご注意ください)。
水分補給のタイミングを決めておくと忘れる心配がないですね。
例:朝起きた時、朝食、昼食、夕食、入浴後、就寝前など
〈脱水症状の改善〉
ナトリウムを適度に含んだ経口補水液での水分補給が有効です。
スポーツドリンクを活用しても良いですが、糖分が多いため、飲みすぎには気を付けましょう。
脱水に気づいた場合は、経口補水液を一気に飲まず点滴のように、少量ずつ飲むことで進行を予防することができると言われています。
熱中症は電解質の異常から死に至る可能性があり、甘くみてはいけません!
特に高齢者の熱中症は体温上昇により発汗し、命の危険を及ぼします。
症状がある場合は採血結果が早く出る大きい病院へのご受診をお勧めします。
- 2020年08月17日 医師の紹介
- 今回はクリニックに勤務されて3年目の
火曜日(第3週を除く)の診療を担当している
佐藤航太(さとう こうた)医師です。
主に横浜旭中央総合病院 呼吸器内科に勤務されています。
スタッフからのコメント
「今までに質問したことは、全て詳しく回答してくれる知識の多い先生です」
「プライベートでは家族サービスを大切にされている、優しいお父さんです」
喘息などの呼吸器疾患を専門としている先生です。
知識も豊富なのでご心配なことがございましたら、
ぜひご相談ください!
- 2020年08月10日 医師の紹介
- 今回はクリニックに勤務されて5年目の
土曜日(第2.4週)の診療を担当している
益子太郎(ましこ たろう)医師です。
主に東海大学医学部付属病院 消化器外科、西湘病院に勤務されています。
趣味は野球、フルマラソン、シュリンプとメダカの飼育(アクアリウム)。
医師よりひと言
「患者さんの立場になって丁寧な診察を心がけていきます。」
スタッフからのコメント
「患者さんのお話しを良く聞いてくれる先生です」
「落ち着いていて優しい先生です」
消化器外科で特に肝胆膵領域を専門としている先生です。
何かご心配なことがございましたら、ぜひお気軽にご相談ください!
- 2020年08月03日 医師の紹介
- 今回はクリニックに勤務されてもうすぐ3年目の
土曜日(第2.4週)の診療を担当している
二宮大和(にのみや やまと)医師です。
主に東海大学医学部付属病院 消化器外科に勤務されています。
趣味はゴルフ、断捨離をすること。
医師よりひと言
「病気や健康について相談しやすい診療を心がけています。」
スタッフからのコメント
「患者さんよって臨機応変な対応ができる先生です」
「明るい先生です」
大学病院では胃や食道を専門としている先生です。
胃の痛みや逆流性食道炎についてもお気軽にご相談ください!